塾なし中学受験、いざ、本番!①
2月1日。
いよいよ本命。
首都圏の中学受験が一気に動き出す。
私はよく眠れなかったけど、別に私の眠りはどうでもいい。
私は食欲も出ないけど、それもどうでもいい。
肝心な息子は、いつも通り。
朝からもりもり。ぶりぶり。
とにかく今は、目の前のことだけ考えよう。
予定通りに家を出て、試験会場へ連れて行く。
夫は会社を休んで息子に付き添う。
なんでだよ別にいいよ会社行けよ。
どうやら参加したいらしい。
夫か私、どちらか一人が付き添っていけばいいんだけど、
なぜか私も行く。
家族3人でお出掛けだ~!(もうテンションがおかしい)
最寄り駅につくと、受験生らしき人がいない。
なぜだろう?
学校が近づく。
門の周辺には、生徒がいない。
応援に来た塾の先生が、一仕事終えた顔でずらり並んでいる。
どうやら我々は時間ギリギリに着いてしまったようだ。
がらーんとしている。
そこにポツンと現れた我々。
どこの生徒だかわかんないけどまいっか的な感じで、
全ての塾の先生が応援してくれた。
塾、行ってないのに。
かなり余裕を持って家を出たはずなのになぜなぜなぜ?
とりあえず、学校の先生らしき人が、
マンツーマンで息子を試験会場まで連れて行ってくれるようだ。
要するに、時間ギリギリなのだ。
さて、息子に一声かけて送り出すとするか。
ってそんな時間はなかった。
先生と小走りで消えていく息子。
行ってしまった。
もう、親が出来ることは何もない。
小走りで遠ざかる小さな背中。
既に泣きそうな私。
頑張ってこい。
さてさてこちらは保護者控室。
どよ~んかと思いきや、わりとカラッとしている。
夫婦で来ている人も多かった。
もうここまで来たら考えてもしょうがない、
といった雰囲気で、わりと明るい。
スマホを見ても落ち着かない。
yahooニュースとか、クソどうでもいい。
周りもそんな感じで、妙な連帯感というか。
1科目ごとにチャイムが鳴る。
どうだっただろう。
出来ただろうか。
緊張のあまり、うんことか漏らしてないだろうか?
試験会場から息子が出てきた。
お?
なんだかとても晴れやかな顔をしている。
私を見つけて、息子が一言
「もらった~。ニカッ」
ほんとかよ?!
いや、コイツは信用ならん。
ぬか喜びは禁物だ。
今日は午前と午後、2校を受験する。
ええ?!と思ったあなた。
マジなんです。
4科目ずつ、2校。
地獄のスケジュールなんです。
ファミレスでお昼ご飯を食べて、移動。
午後受験に挑む。