「中学受験、やめたって言ってたよ。」
息子と仲の良かったお友達が、中学受験をやめた。
そこのママさんはとても(とても!)教育熱心で、
習い事も多く、
中学受験用の塾も、小学2年生から通っていた。
みんなで遊んでいる中、
「勉強の時間だから」
「習い事の時間だから」
といつも先に帰っていた。
小4からは家庭教師もついた。
なのに、中学受験5か月前になって、受験を辞めた。
子どもが受験モードについていけなかったのだという。
塾では、6年生になるとギアが2段くらい上がり、
一気に受験モードになる。(らしい)
まだ11才。
その雰囲気について行けない子は当然いる。
逆に、そこから急に伸びてくる子も多い。
中学受験の年齢は精神的にまだ幼いので、
伸びる時期がいつ来るかなど、
個人差が大きいと言われている。
中学受験が直前まで伸びると言われているのは、
その辺の成長が突然やってくる子もいるからだ。
そのママさんは、
早くから勉強の癖をつけるために、
メリハリを教えるために、
「みんなが遊んでいても、自分は時間が来たから帰るんだ」
ということを幼稚園時代から教えたと言っていた。
でも、子どもに言われたことは、
「なんで自分だけ遊ぶ時間が短いんだと、ずっと嫌だった。」
その小さい不満が今になって爆発したようだと。
別のママさんは、
子どもが受験を辞めると言い出して、今、説得中だと言っていた。
こちらのママさんは正反対のことを言っていて、
今まで遊ばせすぎたのが原因かもしれない、と。
良く一緒に遊ぶ子達は受験をしないそうで、
自分だけ遊びの輪から外れることをとても嫌がり、
塾へ行きたくないと。
中学受験って、こういうところが難しい。
親がどんなに努力しようが、
子どもがその雰囲気について行けなければ、
もうどうしようもないのだ。
まぁ、考えてみれば、当たり前の話だけど。
夏休み明けは塾でも更にギアが上がり、
受験というものが一気に現実味を帯びてくる。
敏感な子はそれを察する。
怖くなるのは当たり前だと思う。
中学受験では、
新6年生の3月あたりが一番受験生の人数が多く、
10月になるとだいぶ減っているという。
途中で辞める子も少なくないのだ。
つくづく思うのは、
中学受験は、子どもの適性を親が見極めることが大切だなと。
高校受験からの方が伸びる子もたくさんいる。
うちもよーく見極めないとだな。