パンツ一丁ブログ

心をパンツ一丁にして語る。傷の10コや20コ、いいじゃあーりませんか。

中学受験をした理由。最初は公立に行かせるつもりだった。

漠然と、中学は都立でいいだろうと思っていた。

今の私立中高一貫は学校がとても努力していて色々凄いよ、と聞いても、ふーん、としか思わなかった。

だってめちゃくちゃ大変そうだったし、うちの息子が中学受験なんぞに耐えられると思えなかったから。

そんな息子がある日

「鉄道部のある学校に行きたい。私立に行けばあるんだって」
と言い出した。

クラスの半数が中学受験をするので、誰かから聞いて来たのだろう。

息子は鉄っちゃん

鉄道を心から愛してやまない。

なかなか理解されないこの鉄道愛を共有できる場所が中学にあるらしい。

勉強すれば仲間になれるらしい。

「中学受験したい!毎日電車に乗って学校に行きたい!鉄道部に入りたい!」

こんな動機…?

まぁ、リアルな小4なんてこんなもんだろう。

「将来を見据えて早くから高度な教育を…」

なんて言う小4、こえー。

今思えば、この瞬間から我々の中学受験は始まっていたんだと思う。

4年生の5月くらいだったか。

先ず、私立中学は本当にそれだけの価値があるのだろうか?

授業内容、進学指導、施設、教育方針うんちゃらかんちゃら、

何より何より、そもそも鉄道部って、何やってるの?

うちに山ほどあるプラレールを体育館に広げてわいわいやってるだけじゃねーんだろうか?

これを確認するために、いくつかの学校を見に行った。

結果、凄かった。

私立の中高一貫校に入れたくなるのも分かる。

ざっとあげると、

・どの教科も、先生たちが率先して面白い授業を研究をしている。

・毎朝小テストを行い、生徒一人一人の苦手分野に合わせた課題を提供する。

・定期的に時事問題、国際問題、経済ニュースを取り上げ、議論する。

・経済や経営の分野で有名人を招き、話しを聞く機会がある。

・企画・撮影・編集を自分で行い発表する(プレゼンテーションの練習。)

・塾へ行かなくても学校の授業だけで大学に合格できる。

・校則は生徒が決めるなど、自由度が高く、自主性を重んじている。

・鉄道部はマジなやつだった。(鉄道模型の全国大会、鉄道を研究、機関誌にて発表、夏合宿は全国鉄道乗りまくりツアーなど)

私が一番興味を持ったのは、ここ。

昼間、学校で大学受験の勉強をガッツリやってくれるなら、夜に塾通いする必要がなく、
放課後は部活や習い事、自主学習など好きなことに時間を使える。

高校受験のための内申書を気にして生活する必要もない。

公立の中学の場合、
昼間は学校でゆるい授業を受け、その内容は受験の役には立たないが、内申書の為には提出物も緩い宿題もきっちり必要があり、決して先生に嫌われてはいけない。

当然、学校の授業だけでは受験に足りず、生徒のほぼ全員が塾に通う。

部活を終えて急いで帰宅し、ささっと夕食を食べ、塾へ。

塾の間だけが受験勉強に直結する大事な勉強。

帰宅は夜10:30。

夜食を食べる。

学校の宿題をやって、寝る(12時)。

この二重生活は結構苦しい。

これを2~3年やらなければならない。

内申点稼ぎというのが一番腑に落ちない。

ボランティア活動、発言回数、積極性アピール。

生徒会に立候補すれば内申点が上がるとか、
親がPTAをやれば推薦を優遇されるとか、
先生に気に入られなかったら評価が上がらないとか。

やってらんねー

更に調べてみると、公立中学に行って塾に通いながら高校受験をする場合、

私立の中学に通うのと、年間の費用がほとんど変わらない、というのも決め手となった。

とりあえず、ゆっくりと中学受験へ舵を切ったのであります。